なぜ、虹は曲がって見えるの？

なぜ虹は曲がって見えるのか？

虹が曲がって見える理由とは？

雨上がりや霧の後に空に浮かぶ美しい虹。私たちは虹を「曲がったアーチ状」に見ますが、なぜまっすぐではなく曲がって見えるのでしょうか？その理由を、光の性質を基に科学的に解説します。

光の屈折と反射が生む虹の形

虹ができる主な仕組みは、空気中の水滴に光が入ることで起こる「屈折」と「反射」です。太陽光は白色光ですが、水滴の中に入ると屈折により7つの色（赤、橙、黄、緑、青、藍、紫）に分解されます。

この光が水滴の内側で反射し、再び屈折して外に出るとき、私たちの目に虹として届きます。

なぜ虹は曲がって見えるのか？

虹が曲がる理由は、私たちの目に届く光が「特定の角度」に集中するためです。

太陽の光が水滴に入り、反射と屈折を繰り返す際、光が目に届く角度は約42度。この角度は円を描くように分布しているため、虹は実際には「円形」をしています。

しかし地上から見えるのは、その円の一部であるアーチ状の部分だけなのです。

虹は完全な円形になることも

実は、虹は本来「完全な円形」をしています。

飛行機や高い山の上から虹を見ると、地上では隠れていた下半分も見えることがあります。

この現象は「円形虹」と呼ばれ、私たちの地上からの視点では見られない虹の全貌を見る貴重な機会です。

虹を見るための条件

虹を見られるのは、以下の条件が揃ったときです：

• 太陽が背中側にあること。
• 空気中に水滴が浮いていること（雨上がりや霧の後）。
• 太陽が低い位置にあること（朝や夕方が最適）。

これらの条件を満たすと、美しい虹を見ることができます。

虹が曲がって見えるのは、光の屈折と反射によるもので、私たちの目に届く光が42度の角度で集まるためです。自然が生むこの美しい現象を知ることで、次に虹を見たときにはより感動が深まるでしょう。