成長過程や自然界での特性

バナナといえば、あの独特な曲線。なぜまっすぐではなく、曲がった形になっているのか不思議に思ったことはありませんか？

実は、その理由はバナナの成長過程や自然界での特性に関係しています。

1. バナナの成長過程

バナナは、花が咲いたあとに果実が成長していきます。このとき、果実の重みで房全体が下向きになります。しかし、果実自体は「上に伸びよう」とする性質を持っています。

この性質を理解するには、重力と光に対する植物の反応を知る必要があります。

植物は通常、重力に逆らわずに成長しますが、バナナの場合は異なります。バナナは重力に逆らうように果実が上に向かって曲がりながら成長します。

この現象は「負の地屈性（負のジオトロピズム）」と呼ばれます。

つまり、バナナは重力の方向と反対に成長することで、現在の曲がった形を形成するのです。

バナナは光に向かって成長する性質を持っています。この性質を「フォトトロピズム」といいます。

日光を効率よく浴びるために、果実が曲がるように成長するのです。

重力に逆らいながらも光を求める結果、バナナは現在のような独特な曲線を描くのです。