年金‼︎ 「早く受け取りたい」「ゆっくりもらって増やしたい」
年金の繰下げ受給・繰上げ受給とは?
メリット・デメリットと申請方法

1. 年金は原則65歳から
日本の公的年金(老齢基礎年金・老齢厚生年金)は、原則として65歳から受給が始まります。 しかし、「早く受け取りたい」「ゆっくりもらって増やしたい」といったニーズに応じて、受け取り開始年齢を前後に調整できる制度があります。
2. 繰上げ受給とは(60〜64歳で受け取り)
繰上げ受給は、65歳よりも早く、60歳から受給を開始する方法です。 ただし、早くもらえる代わりに一生涯にわたり年金額が減額されます。
減額率は1か月あたり0.4%(2022年4月以降は0.4%)、最大で24%ほど少なくなる可能性があります。
「早めに生活費が必要」「寿命はそこまで長くないかも…」と感じている方には、検討の余地があります。
3. 繰下げ受給とは(66〜75歳で受け取り)
繰下げ受給は、65歳以降、最大75歳まで受給を遅らせることで年金額を増やせる方法です。
増額率は1か月あたり0.7%、12か月で8.4%、最大で84%の増額になります。
「できるだけ老後の収入を増やしたい」「長生きする自信がある」人には向いています。
4. 繰上げ・繰下げの注意点
一度申請すると後から取り消しはできません。慎重に検討しましょう。
また、繰上げ受給をすると「加給年金」や「振替加算」が受けられなくなるなどのデメリットもあります。
5. 申請方法
手続きは年金事務所または街角の年金相談センターで行います。事前に電話予約をして、必要書類を持参しましょう。
- 年金請求書(または繰下げ申出書)
- 本人確認書類
- 振込口座情報
- 基礎年金番号がわかる書類
6. まとめ
年金の受け取り時期は、ライフスタイルや健康状態、家計状況にあわせて自由に選ぶことができます。
「早くもらうか、遅くして増やすか」、それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解した上で、後悔のない選択をしましょう。